ドローンショーの開催条件

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ドローンショーを安全かつスムーズに開催するには、事前の準備と適切な計画が欠かせません。法律や規制の遵守、会場の適性確認、天候への対応が重要です。本記事では、ドローンショーを開催するための条件について解説します。

ドローンショーの開催条件とは?

ドローンショーを開催するためには、以下の3つの条件を満たす必要があります。

法的な許可の取得

ドローンを使用する際は、航空法、電波法、民法などの関連法規を順守しなければなりません。これらの法律は安全な運用を目的として定められており、違反すると罰則が科されることもあります。

また、これらの法律は頻繁に改正されるため、最新の情報を常にチェックし、必要に応じて適切な対応を行うことが求められます。

環境・安全管理の確保

ドローンショーを安全に実施するためには、障害物や人口密集地から離れた広い空間が必要です。観客の安全を確保するため、飛行エリアと観客エリアを明確に分離し、立ち入り禁止区域を設置します。ドローンが誤作動や故障で墜落した場合、観客や周囲の建物に被害を及ぼすリスクをできるだけ抑えるためです。

また、ドローンは強風や雨天時に安定した飛行が困難になるため、これらの気象条件下ではショーを中止する判断が必要になります。特に強風下では、ドローンの制御が難しくなり、予期せぬ方向に流される可能性があるので安全対策は重要です。

技術的な制約への対応

ドローンはバッテリーが切れると飛行できなくなるため、10分以内でスケジュールを調整することが重要です。ドローンショーでの飛行時間は、準備やバッテリー交換の時間も含まれます。そのため、実際にドローンが空中に留まる時間は8~9分程度です。

東京オリンピックで使用されたドローンショーでは、1,824台のドローンがLEDライトを使用して演出を行いましたが、この場合はバッテリーの消耗が大きくなります。

航空法によるドローンショー
の制約

航空法は、ドローンを安全に飛行させるために定められている基本的な法律であり、ドローンショー開催の際も遵守する必要があります。

ドローンショーは、法律に従い飛行が許可された範囲内で実施しなければなりません。そのため、以下の5つの航空法に違反しないことが条件として挙げられます。

空港周辺 空港周辺の空域は、航空機の離着陸や飛行の安全を確保するために重要なエリアです。ドローンの飛行が制限されています。
高度150m以上の飛行 地表または水面から150m以上で飛行させることは、航空法により厳しく制限されています。これは、一般の航空機やヘリが飛行する高度に近づくためです。
人口集中地区 人口集中地区(DID地区)というのは、人や家屋が密集する地域のことをいいます。東京23区はほぼあてはまります。
夜間飛行 夜間飛行とは、日没後から日の出前の時間帯のことを指します。夜間にドローンを飛行させることは、特別な許可が必要です。
催し場所での飛行 イベント上空とは、航空法に基づき、祭り、スポーツ大会、コンサートなど多数の人が集まるイベントが行われている場所の上空のことを指します。事前に告知をして、観客を集めるドローンショーもイベントに含まれるため注意が必要です。

許可取得の流れ

ドローンショーを開催する際は、国土交通省へ飛行許可・承認の取得が必要です。審査には一定の期間を要するため、飛行開始予定日の少なくとも10開庁日以上前(土日・祝日を除く)には申請書類を提出しなくてはなりません。申請内容に不備があった場合には追加確認に時間を要し、飛行予定日までに許可・承認が得られないことも想定されるため、飛行開始予定日から3~4週間程度、余裕をもって申請を行うようにしましょう。

申請時には、飛行計画書の提出が必要です。安全対策や使用するドローンの機種、飛行エリアの詳細など、ドローン情報基盤システム(DIPS2.0)を通じて提出します。

提出された飛行計画書は、国土交通省による審査を通過し、許可が下りれば、計画通りにドローンショーの開催が可能です。

電波法による制約と
通信環境の確保

ドローンショーを安全かつ合法的に実施するには、通信に関する法律「電波法」の理解と対策が欠かせません。
ドローンは無線通信を使って操作されるため、無線局としての許可や登録が必要になる場合があります。特に、複数のドローンを同時に飛ばすショーでは、無線免許の取得が求められることが多く、国が定めたルールを守らなければなりません。総務省が電波利用ホームページでドローン等に用いられる無線設備を紹介し、無線局免許が必要な条件を記載しています。

現在、日本国内で一般的に販売されているドローンの多くは、微弱無線やWi-Fiなどの小電力無線通信を利用しており、無線局の免許や登録は不要です。ただし、それらのドローンが「技術基準適合証明(技適マーク)」を取得していることが条件であり、使用前に必ず確認する必要があります。一方で、海外製のドローンや業務用の大型機、高画質な映像を長距離伝送するタイプなど、通信機能が強化されたドローンでは、無線局の免許が必要になるケースもあります。
このように、使用する機材の種類や用途に応じて、事前に電波法の適用や必要な手続きを確認することが、トラブルを防ぎ、安全でスムーズなドローンショー運営の第一歩となります。

ドローンショーの基本知識を他にも解説

このサイトでは、ドローンショーを開催するための基本知識を他にも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

ドローンショーを
開催する際のポイント

1.飛行エリアの規制をチェック

ドローンの飛行には、航空法や自治体の条例による規制があるため、人口密集地や空港周辺での飛行は禁止です。事前に該当エリアの規制を確認し、必要な許可を取得しなければ、ドローンショーは開催できません。

2.通信環境を整え、
電波法の許可を取得

ドローンの操作には無線通信が必要であり、電波法に基づく無線局の許可が求められます。大規模なドローンショーでは多数の機体が同時に飛行するため、電波干渉を防ぐための周波数管理が欠かせません。

事前に電波状況を確認し、必要な調整を行うことで、通信障害のリスクを抑えられます。

3.ショーの長さとプログラムを考慮

ドローンのバッテリー持続時間は限られており、通常10分程度が目安です。ショーの内容をこの時間内に収めるため、演出の流れを計画的に構成し、無駄な動きを減らすことが重要になってきます。

バッテリーの消耗を抑えるために、飛行高度や速度を適切に設定し、ドローンの動作を効率的に制御しなくてはなりません。

4.風速や天候のリスクを考慮し、
予備日を設定

ドローンは天候の影響を受けやすく、特に強風や雨天時の飛行は危険です。強風時には機体が制御不能になり、雨天では電子機器に影響を与える可能性があります。

そのため、事前に気象データを収集し、適切な飛行条件を確認することが重要です。

ドローンショーの開催条件のまとめ

ドローンショーを安全に開催するには、適切な事前準備と法的な許可取得が不可欠です。まず、航空法や電波法などの関連法規を順守し、必要な許可を取得する必要があります。

また、飛行エリアの安全確保が求められ、人口密集地や障害物のない広い場所で実施しなくてはなりません。天候リスクを考慮し、予備日を設定することも重要です。

ショーの成功には、通信環境の整備やバッテリー管理も欠かせません。事前に電波の干渉を防ぐ対策を講じ、飛行時間を考慮することでスムーズな演出が可能になります。こうした準備を徹底することで、安全かつ魅力的なドローンショーを実現できるのです。

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