カルピスのドローンショー

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カルピスはブランド資産を活かし、七夕の夜にドローンショーを実施しました。本記事では、イベントの概要とブランド文脈、さらに広告・イベント施策としての学びを解説します。

カルピスのドローンショーとは?

7月7日「カルピスの日」に合わせた体験型イベント

アサヒ飲料は、1919年の発売日である7月7日を「カルピスの日」と定めています。2024年、この記念日に合わせて東京・豊洲公園にて「カルピス®水玉ドローンショー」が開催されました。

約500機のLEDドローンが夜空に織姫や彦星を描き出し、約5,000人の来場者を集めています。公式YouTubeでの同時配信により、現地に来られない視聴者にもリーチを拡大しました。

水玉=天の川というブランド文脈

カルピスの青い水玉は、七夕の天の川をモチーフにしています。1922年に導入されて以来、ブランドの象徴的なデザインとして長く親しまれてきました。七夕の夜空をキャンバスにしたドローン演出は、この歴史的文脈と調和しています。

「水玉=天の川」という視覚的記号を現代的な演出に拡張することにより、ブランド体験を強化した事例です。

ターゲット・想起させたい体験

本イベントは三層構造で設計されました。第一に現地での季節行事としての体験、第二に配信による全国同時参加の仕掛け、第三にカルピスの水玉模様と七夕を再認識させる機会です。

家族やカップル、若年層を幅広く対象とし、音楽や語りを通じて「カルピス=夏の思い出」という感情的体験を想起させています。

カルピスのドローンショーから学ぶ活用のヒント

露出度・集客アップ

ドローンショーは来場者数の増加だけでなく、オンライン配信やSNSを通じて波及効果を生みます。カルピスの事例では、現地約5,000人の動員に加え、YouTube配信でさらに多くの視聴者との接点を増やす機会を得ました。

イベント当日のニュース露出やSNSのハッシュタグ展開も加わり、話題性を高めています。企業が同様の施策を導入する際は、現地体験とデジタル拡張を組み合わせる設計が効果的です。

ブランド価値の再訴求につながる

カルピスのショーは単なる集客ではなく、ブランド価値の再訴求につながりました。歴史的な文脈を取り入れた演出により、カルピスに親しんできた消費者の感情的なつながりを意識した演出となっています。

実際に「カルピス水玉ドローンショー」は、日本アドバタイザーズ協会(JAA)が主催する第62回「JAA広告賞 消費者が選んだ広告コンクール」(2024年度)において、OOH広告部門メダリストに入賞(※)しました。 七夕のドローンショーが、消費者からも評価されたことを意味します。

まとめ

カルピスのドローンショーは、季節行事とブランド資産を巧みに結びつけた事例です。ブランド文脈を活かした演出が長期的な価値を生み、現地集客とオンライン配信を組み合わせて接点を設計することで、波及効果が高まったと考えられます。さらにJAA広告賞での評価も獲得しました。

今後のプロモーションにおいて、カルピスの事例は参考になる実践的なモデルといえるでしょう。

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